コラムColumn

分配器と分波器とは?用途によってどちらを使えばいいのかを解説

分配器と分波器の違いは?

分配器と分波器は名前が似ているけど何が違うんだろう?」

どちらを使えば良いのか分からない

という疑問にお答えします。

アンテナから受信した電波を分ける機器である点は共通していますが、

この2つは電波の分け方が異なります。用途に応じて正しく選ぶことが大切です。

 

目次

 

① 分配器と分波器の違い

分配器と分波器の役割は以下の通りです。

分配器 分波器

電波を2つに分ける 電波の種類を分ける

分配器はアンテナから受信した電波を等分に分ける機器です。

一方、分波器とはアンテナから受信した電波を地デジとBS/CSの2つの電波に分ける機器を指します。

 

同じ分配器という名前のついた「HDMI分配器」という機器もあります。

これは、映像を複数のディスプレイに同時に分配、出力して映す機器です。

 

また、HDMI分配器と混乱されやすい「HDMI切替器」は、

ケーブルを抜き差しせずにHDMI機器を1台のディスプレイに接続しておけるものです。

HDMI分配器と切替器について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

 

分配器

分配器イメージ画像

2台以上のテレビやレコーダーを設置するときに必要

 

分配器の入出力

分配器は、電波を2つに等しく分配するための機器です。

どの出力端子にも同等の強さの電波が供給されるため、

アンテナ端子1つにテレビやレコーダーなどの出力機器を2台以上つなげる役割を果たします。

 

複数台のテレビを視聴したい

テレビ以外にもBDレコーダーやHDDにケーブルをつなぎたい

上記に当てはまる方は分配器を使用すると良いでしょう。

 

テレビの電波は、電波塔や人工衛星から発信された映像信号を各家庭のアンテナが受け取り、

室内のアンテナ端子からアンテナケーブルを通って各テレビへ情報を送るという流れをたどります。

 

分配器はアンテナ端子とテレビの間に接続し、複数台のテレビへ電波を等しく分割して送る仕組みです。

また出力する数によって種類が異なり、

電波を2分割するものは「2分配器」、3分割するものは「3分配器」と呼ばれます。

 

ただし分配数が増えるにつれて分配損失も大きくなるので要注意。

分配器はアンテナから受信した電波をそのまま均等に分けるため、

機器1台あたりに届く電波は●分の1になります。

たとえば3分配器で3台のテレビに電波を分けるときは、

電波が受信時点の強度の1/3に減衰するということです。

 

分波器、分配器とは別に

【 分岐器(ぶんきき) 】

という機器もあります。

これは集合住宅などの電波を分けるときに必要となる機器です。

主に、同じ比率で電波を分ける分配器とは違い、9:1の比率で電波を分けるものです。

マンションやビルなど大型の建物の配線設備に使われ、

各家庭の室内で使うことはありません。

マンションなどではケーブルが長くなるため配線が複雑になります。

分岐器を使用することで、ケーブルのレベルが低下することなく安定した供給量を確保し、

電波にトラブルが発生するのを防いでいます。

 

分波器

分波器のイメージ画像

「地デジ放送」「BS/CS放送」の両方を見るために必要

分配器と分波器は「アンテナで受信した電波を分割する」という点は共通していますが、「電波の分け方」が異なります。

分波器は、2種類の電波を分けるための機器です。

まとまって1本のケーブルで届いた「地デジ放送の電波」と

「BS/CS放送の電波」を切り分ける役割があります。

以下の条件が当てはまる方は分波器を導入しましょう。

 

地デジ以外のBS/CS放送も視聴したい

壁のアンテナ端子が地デジとBS/CSに分かれていない

地デジ放送とBS/CS放送はそれぞれ別のアンテナで受信します。

しかし壁に設置されたアンテナ端子が1つの場合、

地デジとBS/CSの2つの電波が混ざった状態で部屋まで送られてきます。

 

そのままテレビに電波を送っても、電波が強いほうの放送しか視聴することができません。

そのため分波器を使って、地デジとBS/CSの電波を2つの入力端子に分けてあげる必要があるのです。

ちなみに「混合器」という機器があります。これは分波器とは逆のはたらきを持ち、

屋外アンテナで別々に受信した電波(地デジとBS/CS)をまとめる役割があります。

天井裏などの配線工事に使われる機器です。

 

「分配器」の代わりに「分波器」は使える?

分配器と分波器はそもそもの役割が違うため、

それぞれの代用品として使うことはできないと考えてください。

分配器だけでは地デジとBS/CSの電波を分けることができません。

また分波器だけでも、1つのアンテナ端子からの電波を複数の機器に送ることができません。

 

目的と設備によって違う分配器と分波器

アンテナ端子

分配器と分波器のどちらが必要になるかは、以下のように考えましょう。

分配器 分波器

なお両方を併用しなければいけないこともあります。

テレビやレコーダーを複数台繋ぐ予定で、かつ「地デジ」と「BS/CS」を分けなければいけない場合です。

 

分波器が必要になるかどうかの見分けが少し難しいと感じるかもしれませんが、

アンテナ端子を確認することで判断ができます。

 

部屋にあるアンテナ端子の数をチェック

「地デジ」と「BS/CS」のケーブルや端子が最初から分かれている場合、

分波器は不要です。そのため、まずは部屋に付いているアンテナ端子の数を見てみましょう。

 

端子が1つの場合 端子が2つの場合

アンテナ端子が1つの場合は地デジとBS/CSが一緒になっているため、

基本的に「分波器」を用意すればOKです。さらに2台以上のテレビを使う場合は、併せて分配器も用意してください。

アンテナ端子が2つの場合は地デジとBS/CSが分れています。

分波器は不要なので、それぞれのケーブルのみ用意しましょう。

 

分配器と分波器の使い方・3パターンの接続方法を解説

部屋のアンテナ端子がBS/CS対応かどうかを確認するイメージ

部屋にあるアンテナ端子がBSとCSに対応しているかをチェック

壁のアンテナ端子がBS/CSに対応しているかも確認しておきましょう。

そもそもBS/CSに対応していなければ、分波器を使っても意味がありません。

アパートやマンションの場合は、大家さんや不動産管理会社に確認するのが確実です。

もしアンテナ端子が衛星放送に対応していなければ、

パラボラアンテナを立てたりケーブルテレビに加入したりしないとBS/CSを視聴することができません。

自分でパラボラアンテナを設置する方法もありますが、うまく受信できないこともあるので注意が必要です。

 

分配器

分配器と分波器を選ぶときは、以下の4つのポイントを確認しましょう。ポイントはどちらの機器にも共通しています。

 

ポイント①:「1端子通電型」か「全端子通電型」か

全端子通電型と1端子通電型の違い

分配器には「全端子通電型(全端子電流通過型)」か「1端子通電型(1端子電流通過型)」の2種類があります。

テレビで衛星放送を視聴するには、テレビ側から衛星アンテナに電気を供給する必要があり、

電気を通すことを「通電」といいます。

BS放送を受信するためには、使用するテレビの出力端子から通電するタイプの分配器が必要なのです。

 

2種類の分配器の違いは大まかに以下の通りです。

 

BS放送

「分配器から電波を分けたすべてのテレビでBS放送を見たい」という場合は、全端子通電型を選びましょう。

「BS放送を見ない、もしくは1台のテレビでしかBS放送を見ない」という場合は、一端子通電型でかまいません。

 

マンションやアパートでは1端子通電型でも問題ない

集合住宅では、共用部に設置されたブースターなどからアンテナに通電していることが多いです。

そのためテレビ側から電気を供給する必要がなく、

1端子通電型でも各部屋でBS/CS放送を見ることができます。

 

ポイント②:4Kに対応しているかどうか

4K放送を視聴したい場合は、4Kに対応している分配器を選ぶ必要があります。

今後生産されるテレビは4K対応のものが主流になっていくと考えられることから、

こだわりがなければ4K/8K(3,224MHz)対応のタイプを選んでおくのがおすすめです。

当面4K放送を見る予定がないと分かっていれば、2,071MHzまで対応しているタイプでも問題ありません。

 

ポイント③:何台のテレビ・レコーダーに接続するか

分配器は出力する端子の数によってさまざまな種類があります。

接続するテレビやレコーダーの台数によって、何分配の製品を選ぶかが変わります。

テレビやレコーダーを増やす予定があるのであれば、

今ある台数分より分配数の多いタイプを選ぶと良いでしょう。

 

ただし分配数が多いほど、「分配損失」といって電波の減衰量が大きくなることは認識しておく必要があります。

一般的に、分配器1台当たり約3か4dBの電波が減衰します。

そのため複数の2分配器がタコ足状につながれカスケード接続になると、

テレビの映りに不具合が生じるので要注意。

また使わない端子には「ダミー抵抗器」というキャップを付けておいてください。

使わない端子を放置しておくと、電波の漏れが起きてテレビの映像が安定しなかったり、

他の電子機器に影響を及ぼしたりすることがあります。

特に、4K8K放送に対応しているテレビはダミー抵抗器が不可欠です。

 

ポイント④:「ケーブル単体型」か「ケーブル一体型」か

分配器と分波器には「ケーブル単体型」と「ケーブル一体型」の2種類があります。

取り付けも簡単なケーブル一体型の分配器・分波器を選ぶのがおすすめです。

もし今後機器を増設する可能性があるなら、ケーブル単体型を選んだ方が使い回ししやすいでしょう。

ケーブル一体型の場合はケーブルの太さも見ておきましょう。

室内で使うケーブルの太さは「2C」や「4C」と表記されるものが一般的。

数字が大きいほど太く、電波も安定します。

繋ぐ距離が近いのであれば「2C」、5m以上離れているのであれば「4C」「5C」を選びましょう。

 

ポイント⑤:ケーブル端子は「プッシュ式」か「ねじ式」か

部屋やテレビの端子(差込口)の形状に合わせて、分配器・分波器のケーブルを選ぶ必要があります。

端子(差込口)の形状は以下の2種類です。

 

プッシュ式:ねじが切られていないタイプ、ツルツルしている

ねじ式:ねじが切ってあるタイプ、ザラザラしている

 

以下の差込口は「ねじ式」です。

差込口

分配器・分波器のケーブル端子には、

「プッシュプラグ」「スクリュープラグ」の2つが使われています。

差込口の形によって、どちらのケーブル端子を選べるかが変わってきます。

 

プッシュプラグ

ねじが切られていないため挿し込むだけ ねじ式でしっかり固定できる

プッシュプラグなら「プッシュ式・ねじ式」のどちらにも対応可能。

 

スクリュープラグ

同じようにねじが切ってある「ねじ式」にしか使うことができません。

 

迷ったらプッシュプラグを選べば安心です。

しかしテレビと壁の差込口が両方とも「ねじ式」の場合は、

スクリュープラグがおすすめです。

しっかり固定されていた方が、何かの拍子にケーブルが外れる心配がありません。

 

分配器と分波器の使い方・3パターンの接続方法を解説

分配器と分波器の使い方の解説図

分波器

分配器と分波器の基本的な使い方は以下の通りです。

 

分配器:「入力」をアンテナ端子に繋いで「出力」をテレビや分波器に繋ぐ

分波器:「入力」を分配器やアンテナ端子に繋いで「出力」をテレビに繋ぐ

 

テレビ側の端子には「地デジ・BS/CS」と書いてあるので、分かりやすくなっています。

以下でより具体的に接続方法を見ていきましょう。

 

【アンテナ端子が1つ】地デジのみ見る場合

アンテナ端子が1つしかなく地デジのみを視聴したい場合は、以下のように接続しましょう。

 

【アンテナ端子→分配器→複数のテレビ】

地デジのみを視聴する場合は分波器を設置する必要はありません。

分配器1つ用意すれば良いだけなので、特に難しくないでしょう。

ただし分配器をつなげるときは、入力端子と出力端子を間違えないようにする必要があります。

 

【アンテナ端子が1つ】地デジ・BS/CSを見る場合

アンテナ端子が1つで地デジ・BS/CSの両方を見たい場合は、

「アンテナ端子が両方の電波に対応している」か

「アンテナ端子が地デジのみ対応している」か

によって接続方法が異なります。

アンテナ端子が地デジ・BS/CSどちらにも対応している場合は、

以下の順番で分配器と分波器をつないでください。

 

【アンテナ端子→分配器→分波器AB→テレビAB】

分配器の入力側をアンテナ端子につなぎ、出力側を分波器につなぐ必要があります。

もしテレビが3台以上の場合は、分配器の端子の数や分波器の数をそれぞれ1つずつ増やしてください。

アンテナ端子が地デジしか対応していない場合は、

分配器に加えてパラボラアンテナを設置しなければいけません。

BS/CS用の回線が用意できたら、以下の順番で接続しましょう

【アンテナ端子→分配器→複数のテレビ】

パラボラアンテナの設置は高所での作業になるため、専門業者に依頼するのがおすすめです。

 

【アンテナ端子が2つ】地デジ・BS/CSを見る場合

アンテナ端子が2つある場合も、まずはアンテナ端子がどの電波に対応しているかを確認しましょう。

2つのアンテナ端子どちらも両方の電波に対応している場合は、以下の手順で接続すればOK。

 

【アンテナ端子→分配器→分波器AB→テレビAB】

アンテナ端子が地デジとBS/CSで分かれている場合は、

2つのケーブルにそれぞれ1つずつ分配器を設置しなければいけません。

 

【アンテナ端子AB→分配器AB→複数のテレビ】

分配器の出力側ケーブルは、BS/CSを視聴したいテレビ全てに接続するのを忘れないようにしましょう。

 

テレビとレコーダーを一緒に使う場合

テレビとレコーダーを一緒に使って地デジ・BS/CSを見る場合、接続方法は2パターンあります。

 

直列配線:アンテナ端子→分波器→レコーダー→テレビ

分配配線:アンテナ端子→分波器(端子が4個)→テレビ・レコーダーにそれぞれ繋ぐ

 

直列配線は分波器からの信号をレコーダー経由でテレビに繋ぐ方法。

それに対して分配配線は、分波器からの信号をそれぞれテレビやレコーダーに繋ぐ方法です。

直列配線は手軽なのがメリットです。

一方、分配配線は電波が安定しやすいというメリットがあります。

4Kチューナー内蔵のテレビやレコーダーであれば、基本的に「直列配線」で問題ありません。

またレコーダーには、元々「出力」と「入力」の端子が付いています。

テレビとレコーダーを繋ぐケーブルを用意するのを忘れないでください。

 

分配器で電波が弱まる場合はブースターを併用しよう

テレビの視聴

ブースターを使って電波を増幅

分配器を使用するとアンテナから受信した電波は分配数に応じて等分されるため、

当然ですが電波は弱くなります。

さらに「分配損失」といって電波を分ける際にいくらか減衰する現象が起きるため、

入力時よりも出力時のほうが電波が弱いのです。

電波がテレビを安定して観られるレベルを下回ってしまった場合は、

ブースター(増幅器)を併用しましょう。

 

分配器から出力された電波がテレビの視聴に足りない際、電波を増幅してくれます。

ただし逆に電波を増幅しすぎてしまうと、

電波が強くなりすぎてテレビに不具合が起こることもあります。

 

自分でブースターの調節をするのは不安という方は、

電波の増幅を自動調整してくれるブースターを選ぶのがおすすめです。

 

設置する場所によっては、ブースターが上手く機能しないケースがあります。

分配器は購入しなくても元から設置されていることもありますが、

壁の中や天井裏に設定されていて素人が手を出すのは困難です。

 

ブースターを活用しても電波環境が改善しない場合や、

分配器がどこにあるのか見つけられなかったり接続が難しかったりする場合には、

 

当社へ ご相談下さい。

配線処理、機器確認と テレビ映りの不具合を解決させて頂きます。

 

テレビが映らない

分配器以外で考えられる原因

テレビが映らなくなったときは、分配器以外に原因があることも考えられます。

B-CASカードがきちんと差し込まれていない

B-CASカードはテレビ放送の受信時に必要なICカードです。

青色の地上デジタル放送用と赤色のBS・CS放送用があります。

 

このカードが受信機にきちんと差しこまれていなければ、テレビは映りません。

放送局の設定ミスも分配器以外で考えられる原因の1つです。

 

お住まいの地域に合わせた設定がなされているかどうか、一度確認してみましょう。

またテレビ画面にエラーコードが表示されている場合は、

テレビになんらかの問題が生じているサインです。

 

以下の3種類が表示されることが多いのでチェックしてみましょう。

エラーコード

E201/0020:アンテナレベルが低下している

E202:テレビに電波が届いていない

E203:チャンネルが放送を休止している

 

アンテナ. com 当社では、ご相談や調査のみでもお気軽にお問い合わせ頂ければ 不具合はもちろん、

不安も解消させて頂きます。

 

お電話:070-8526-9089

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アンテナ.comでは自社施工にこだわり、迅速かつ丁寧な対応を心がけています。
「他社に断られてしまった」「どこに頼めばいいかわからない」といったお悩みも、どうぞお気軽にご相談ください。

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